で、無事1回戦を初勝利で突破して決勝戦を迎えた悠美選手・・・
(今回のトーナメントは4名でした)
前回の試合とは対照的に相手選手が小柄だったので
今回のアドバイスは2つに絞りました。
とにかく試合時間が短い分、反則をしてポイントを失うとそれを取り返すのは
至難の業なので「いかに反則をしないか」にポイントを絞りました。
本日最後の試合なので悔いだけは残らないように。
そう祈りながらコートに送り出してあげました。
いよいよ決勝戦開始。
※白いヘッドギアが悠美選手
悠美選手は見事にアドバイス通りの組手を実践してくれましたが・・・
相手選手は凄く勇気のある選手でリーチの差を物ともせず、懐に入り
手数・足数を出しながらスピーディに動き優勢に試合を進めていきます。
ジリジリと試合時間が終了に迫る中。
残り3秒のところで・・・
なんと、粘り強く出していた下突きで技有りを取る事ができました!
そのまま試合終了———
判定勝ちで見事優勝!(その瞬間、頭の中真っ白でした!!)
正直、実力・技量は相手選手の方が遥かに上ですし、
技有りがなかったらやっぱり判定で敗れていたと思います。
悠美選手は市の小学校の陸上大会で優勝するくらいのポテンシャルは元々持っていますし、
空手のセンスも十分あると感じていたのですが・・・
今回、何とか勝てた要因は悠美選手の「素直にやりきる力」ではないかと。
何でもそうですが「素直さ」って上達するのに意外と重要だと思います。
「守破離」の「守」の部分の大事な要素です。
強くなるだけが目的ではないですが、選手としてどこまで強くなれるか楽しみです。
本人のやる気もありますが、辿り着ける所までは行かせてあげたいなぁと。
試合後、悠美選手は嬉し泣き、相手選手は悔し泣き。
晴れの決勝戦の後の嬉しさ・悔しさは戦った2人にしか分からない感情です。
お互い泣きながら握手する2人の姿にやっぱり空手はいいなぁ・・・と余韻に浸りつつ・・・、
フジプロ空手クラブ最後の挑戦者、悠斗選手の試合が迫っていました!
④につづく
金本